横浜市はガス灯発祥の街であり、現在もその面影を色濃く感じることができます。
開港に伴い、港町横浜にはさまざまな西洋の文化が流れ込み、街の発展を促していきます。
横浜からは多くの「初めて」が誕生しており、現存する馬車道のガス灯もまさにその一つ。
異国情緒あふれる横浜の魅力をその歴史に触れて感じてみましょう。
横浜の夜を照らしたガス灯とは?
横浜のガス灯は、日本で初めてガスを使って夜の街を明るく輝かせた街灯です。
当時の街灯は提灯(ちょうちん)や行灯(あんどん)だったので、ガスの光による明るさは人々に大きなインパクトを与えたことでしょう。
実際、その明かり見たさに多くの人が街を訪れたそうで、明治天皇も足を運ばれたとか。
設置された当初は点灯夫という役職の方が、手動で一燈一燈明かりを灯して回ったといわれています。
夕刻の日暮れと共に街の明かりが灯されていく様子は、きっと幻想的だったでしょうね。
横浜のガス灯を作ったのは日本初のガス会社
異文化が交流する横浜らしく、ガス灯計画の始まりは、海外からの日本におけるガス事業利権の争奪戦が起因します。
そこで登場するのが、日本で初めてのガス会社を創設した高島喜左衛門です。
アメリカやドイツのガス事業への進出を食い止め、フランス人技師の指導の下、高島喜左衛門が事業に乗り出します。
そして、1872年9月に馬車道や本町通りの夜道に明かりが灯ったのです。
現在は復元された街灯が建ち並んでいますが、当時は柱部分はイギリスから輸入し、灯具は日本の職人が製造したそうですよ。
日本初の事業が日本人の手で達成されたことに、文明開化のロマンを感じませんか?
多くの人を惹きつける横浜のガス灯
ガスの街灯は灯具部分の汚れが強く、電気の街灯と比べ光の強さが弱かったこともあってか、時の流れと共に電気の街灯へと変化していきます。
しかし現在でも、馬車道ではガス灯を見ることができ、レトロな街並みに彩を添えています。
形状は角張ったものや丸いものなどさまざまな種類がありますので、違いを観察してみましょう。
馬車道通りの足元には街灯の描かれたタイルが張ってあり、街灯そのもの以外でもガス灯の魅力や歴史を楽しむことができますよ。
頭を上下に動かしながら街並み散策するのがおすすめです。
まとめ
今や私たちの暮らしに欠かせない灯りは、この横浜の街から広まっていきました。
横浜市に引っ越した際は、歴史ロマン溢れる風景を存分に感じてくださいね。
馬車道のガス灯を見に訪れて激動の時代に思いを馳せてみましょう!
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