横浜のグルメと言えば、中華街をイメージする方が多いと思いますが、実はその他にもグルメが誕生した地でもあります。
食べ物の歴史や魅力を知ることで、街の特徴を知ることも出来ますので、部屋探しの際はぜひ確かめてみてはいかがでしょうか。
今回は、部屋を探す際に是非知ってほしい、横浜発祥のグルメについてご紹介します。
横浜発祥のグルメ① ナポリタン
横浜発祥グルメの代表格ともいえるのが庶民の味、ナポリタンです。
山下町にあるホテルニューグランドの総料理長が、進駐軍の兵士たちが茹でたてのパスタにケチャップをかけておいしそうに食べている姿に着想を得ました。
柔らかめのパスタにボンレスハムとマッシュルームを入れ、ニンニク、タマネギ、トマトソースであえたオリジナルメニューを発案し、「スパゲッティナポリタン」と命名しました。
元祖ナポリタンの味は、ホテルニューグランド1階のレストラン「ザ・カフェ」で味わえます。
ホテルニューグランドと同じルーツを持つ、野毛にあるレストラン「センターグリル」では、ホテルとの客層の違いから、トマトソースからケチャップに変え、ピーマンを加えて見た目に彩りを添えました。
その後、高度成長期・喫茶店ブームが起き、ナポリタンは広まっていく過程でさまざまなアレンジが加えられていったのです。
横浜発祥のグルメ② アイスクリーム
日本人とアイスクリームの出会いは江戸末期、幕府が派遣した使節団が訪問先のアメリカで食べたのが最初で、そのおいしさに魅了されたと言われています。
国産アイスクリームの発祥は、1869年(明治2年)に横浜馬車道通りで町田房蔵が作った「あいすくりん」がその始まりとされています。
町田房蔵は渡米2回、アイスクリームの他、マッチ・石鹸・造船用鋲等の製造にも関係したと伝えられています。
明治維新後は文明開化の波に乗り、日本のアイスクリームの歴史が本格的に始まりました。
横浜発祥のグルメ③ ビール
1870年(明治3年)に、横浜・山手に日本に初めてビール醸造所であるスプリングバレー・ブルワリーが開設されました。
それから15年後の1885年(明治18年)には、その跡地にキリンビール社の前身となるジャパン・ブルワリー・カンパニーが設立されました。
当初は居留地の外国人が主なお得意様でしたが、やがて日本人にも飲まれるようになりました。
今では「とりあえずビール」とも言われるように世間に広まっていますが、その発祥はこの横浜なんです。
まとめ
今や当たり前のように食し、多くの方に愛されるグルメの歴史が横浜から始まっていたなんて、ちょっと意外だった方もいるでしょう。
現代の食文化に欠かせないものを育んだ横浜ですが、他にもシーフードドリアやカクテルなどもこの街が発祥なんですよ。
横浜に住んだり、仕事や観光でこのエリアに訪れたりした際には、ぜひこの街発祥のグルメを味わってみたいですね。