日本丸は、1930年から54年間活躍した練習帆船で、横浜市の「みなとみらい21地区」に保存されています。
近代的な街並みにたたずむ船体は、なんとも優美で、気軽に見学できることから、おでかけスポットとして人気です。
そんな美しい日本丸の歴史背景を少しのぞいてみましょう!
大型練習船として誕生!
昭和初期、日本には大型練習船がなく、海難事故が相次いで起こるなど、航海実習に困難を極める状況でした。
そこで建造されることになったのが「日本丸」で、姉妹船の「海王丸」とともに大型帆船建造の計画が立ち上がります。
船体の設計は、イギリスに依頼し、エンジンは日本の池貝鉄工所が開発に携わり、紆余曲折を経て完成に至ります。
この舶用大型ディーゼルエンジンは、初の純国産エンジンとしても有名で、54年間という世界一の稼働年数記録を打ち立てました。
訓練航海以外の役割を担った歴史的帆船
訓練航海の練習帆船として誕生した日本丸ですが、その役割は戦争とともに変化しています。
太平洋戦争が勃発すると、訓練船の役を担いながらも、緊急物資の運搬船へとその責務は変わりました。
船体に被害なく迎えた終戦後は、上海やシンガポールを周り、2万人以上の日本人引き揚げや外地の遺骨収集などに貢献し、その功績は新聞記事になったほどです。
その後、朝鮮戦争にともなう特殊輸送航海の任務を与えられるなど、時代の変遷に揉まれながらも日本丸は船員養成の任務を果たし、引退後に横浜市で係留保存されることになります。
日本丸メモリアルパークへ行こう
日本丸は、横浜市の横浜みなとみらい21地区にある、「日本丸メモリアルパーク」で見学できます。
チケット売り場は、横浜みなと博物館1階の総合案内にあり、チケットは以下の2種類です。
・共通券(船舶と博物館): 一般600円
/ 小・中・高校生300円(土曜日は特別料金100円)
・単館券(船舶か博物館) :一般400円
/ 小・中・高校生200円(土曜日は特別料金100円)
開館時間と休館日は下記の通りですが、時期によって変更がありますので、ぜひこちらの『日本丸メモリアルパークホームページ』からご確認ください。
・開館時間/10:00~17:00(入館は16:30まで)
・休館日 月曜日(月曜が祝日の場合は開館し翌平日が休館)
併設されている横浜みなと博物館では、横浜港について楽しく学べますので、横浜市で日本丸を見学する際は、ぜひ立ち寄ってみましょう。
まとめ
近代的でおしゃれな街並みにたたずむ歴史的スポットは、街の魅力をアップさせます。
横浜市の賃貸物件に住むなら、みなとみらいをフラっと散策してみましょう。
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