高層ビルや近代的な建物が数多く立ち並び、まさに近代都市といった景観が見られる横浜市。
その中にありながら、一際強い個性を放つ建物が「赤レンガ倉庫」です。
赤レンガ倉庫は数多くの観光スポットを有するこの街において、誰もが一度は耳にした事があるであろう、横浜を代表する観光スポットの一つ。
今回はそんな赤レンガ倉庫の、歴史にスポットをあててみようと思います。
横浜赤レンガ倉庫は荷物の一時置き場だった
倉庫の歴史を紹介するには、黒船を率いて開国を要求してきたペリーの時代まで歴史を遡る必要があります。
ペリーに開港を求められた日本政府は、当時船が着く岸壁すらなかった横浜に、海外との貿易を盛んにするための港を建設します。
港建設の一環で、輸入手続きが完了するまで一時的に荷物を保管するために1913年につくられた倉庫、それこそが現在の赤レンガ倉庫です。
当時は「横浜関税港埠頭倉庫」という名前で呼ばれていました。
赤レンガ倉庫は、横浜の開国の歴史を今に伝えています。
横浜赤レンガ倉庫の驚くべき設備
赤レンガ倉庫は日本ではじめて、荷物用のエレベーターが設置された倉庫としても知られています。
また、当時としては驚くべきことに、防火設備として消火水栓(スプリンクラー)も完備されていました。
防火対策としては、その他に防火区画も採用されており、火災の際に被害の拡大をおさえるために、防火扉も採用されていたようです。
地震対策としては、定聯鉄構法(ていれんてっこうほう)と呼ばれる、レンガの間に鉄を挟んで耐震強度を高める、画期的な耐震構造を採用して建設されています。
関東大震災や第二次世界大戦の時代も生き残り、現在にまで倉庫が残っているのは、こうした火災や地震への対策があったからだと言えるでしょう。
横浜赤レンガ倉庫は商業施設やレストランに
横浜市は時代の移り変わりと共に、倉庫としての役目を終えた赤レンガ倉庫に新たな役目を与えるべく、大規模改修工事を行いました。
2002年におよそ9年にも及ぶ工事を終えて、歴史的資産としての価値を残しつつ生まれ変わったのが、現在の赤レンガ倉庫です。
1号館は展示スペースを備えた文化施設として。
2号館は、レストランやショッピングを楽しむ商業施設へと生まれ変わりました。
百年以上の時代を生きてきた倉庫の当時の姿を、できる限り活かしつつリニューアルした改修工事は、世界から高く評価されました。
まとめ
長い歴史を現代に伝える赤レンガ倉庫は、現在、ショッピングや文化を楽しむ施設へと生まれ変わっています。
遊びに行った際は、それまで長い歴史を意識すると、より味わい深い建物に見えてくることでしょう。
横浜市へ引っ越した際は、アナタも赤レンガ倉庫でショッピングやグルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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