賃貸情報を見ていると、時々記載されている「即入居可」の文字。
通常の物件と比べ、即入居可物件はどういった点が違うのでしょうか。
今回は、意外と知らない即入居可物件のことについてご紹介します。
即入居可物件とは
即入居可物件とは、簡単に言うと「入居の準備が整い次第すぐに住める部屋」のことです。
そしてメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
・いつでも内見OK
即入居=空室なので、内見したい時にいつでも確認できます。
時間の制約もないので、日当たりや周辺の様子などなど、時間帯によって変わるポイントを数回に分けて内見することも可能です。
・すぐに引っ越しできる
現在空室となっている部屋なので、契約から引っ越しまでのタイムラグがありません。
急な転勤で引っ越しまで時間がない!という方も、前の入居者が退去するまで待つ必要がないので、短期間で入居できます。
即入居可物件を選ぶ際の注意点
スピーディーに内見や引っ越しできる点がメリットの即入居可物件ですが、以下の注意点もあります。
・即入居可=即日入居ではない
誤解される方も多いのですが、即入居可だからといっても契約当日から住めるわけではありません。
なぜなら、賃貸物件は新しい入居者が決まると、入居日までにハウスクリーニングを行うからです。
どんなにきれいな部屋でもホコリは出ますし、空室期間が長ければ排水管の中の水が蒸発して、ニオイが発生していることもあります。
そうした状態を改善するためのハウスクリーニングが完了するまで、最低2~3日は入居できないのです。
・ライフラインが使えない
私達が普段当たり前のように使っている電気・ガス・水道は、供給元となる電力会社・ガス会社・水道局で手続きをしたうえで利用することができます。
そのため、この手続きが済んでいないと、当然ながら引っ越してもライフラインを使うことはできません。
特にガスは、開栓のための立ち会いが必須ですが、引っ越しシーズンやガス会社の受付時間が終了していると、入居当日からしばらく不便な生活を送ることとなります。
即入居可物件の契約が済んだら、速やかにライフラインの使用開始手続きも済ませましょう。
まとめ
意外な注意点もある即入居可物件ですが、即日入居ができない分、引っ越しまでの間にやるべきことをしっかり組み立ててこなすと、想定していた新生活を始めやすくなります。
また、不動産会社によっては入居時期の融通の相談を受けてくれる場合もありますので、どうしても引っ越しを急ぎたい方は一度相談してみましょう。